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会員様の声

“ええ音”を出すためのトレーニング(Vol.31-1 平成26年9月1日(月))

舘野様① 舘野様②
 
フィンランド・ヘルシンキ出身のヴァイオリニスト、舘野ヤンネです。

 

音楽ファミリーとしてのルーツは栃木と仙台にあり、7年前から京都に在住し日本の各地で演奏活動をしています。

初めて「初動負荷トレーニング」のことを聞いたのは、同じシカゴ・ルーズベルト大学で学んだ先輩のピアニストからでした。

 

数年前、彼女は長い間ピアノが弾けなくなるほどひどい交通事故に遭いました。

しかし身体の強さ、バランス、柔軟性を取り戻すためのリハビリテーションの過程に「初動負荷トレーニング」がまさに役立つことを見つけました。

イチロー選手、山本昌投手、岩瀬投手など多くのプロ野球選手が良いコンディションを保ち技術のレベルアップのためにこの方法を使っていることを私に教えてくれました。

フィンランドで育つと意外に野球ができなかったのですが、とても野球が好きでメチャクチャイチロー選手のファンなので、私はすぐに魅了されました。

 

「ワールドウィング・エンタープライズ(本部)」で訓練する選手の多くは相対的に故障の少ないキャリアのベテラン選手です。

私は5歳からヴァイオリンを弾き始め十代の頃にプロの音楽家になることを目指し始めました。

プロになってわりとすぐ、私はよく肩こり、頭痛、腰痛に悩まされ、良い体調を保つことがどれほど困難なことか気づきました。

 

正しい姿勢に注意し、呼吸、なめらかなテクニック、適切に休憩を取るなど落ち着いてヴァイオリンの練習をするときは問題ないのですが、そうでないときは本当に疲れ、自分自身を痛めつけてしまいます。

正しく調整された楽器で演奏することも大変重要です。

 

プロとして働いていても私達は充分な練習時間を欠く傾向にあります。

常に新しい曲を弾く必要があり上手く演奏することへの重圧も高い。

そして音楽家の生活は大変不規則なことも良い体調を保てない原因の一つだと思います。

不規則な勤務時間、食事時間、たくさんの移動、ほとんど週末の休みもない。

コンサートもしくはリハーサル会場もコンディションの良い所とは限らない。

 

楽器にも影響があります。

このような 生活の中で自分として最も苦しむことが4つあります。

まず大変な睡眠不足、時には楽器を2つ持ちたくさんの荷物を持っての移動、長時間座って演奏すること、そしてヴァイオリンを演奏する時の身体を捻る姿勢です。

 

しかしながらヴァイオリニストは演奏するために大きな筋力を必要としません。

よい筋肉の状態、柔軟性、身体のバランスと機敏な反応が必要です。

私は「初動負荷トレーニング」がこれらの性質の全てを維持することに役立つことを見つけました。

 

一般的なジムマシンでトレーニングを試していましたが、このようなトレーニングは私の演奏に貢献しないか、筋肉の堅さの原因となったことがすぐわかりました。

ストレッチは音楽家にとっても大変重要で「初動負荷トレーニング」がストレッチのためにも素晴らしいことが分りました。

 

さらにあらゆる動きで緩みを求める瞬間の考え方は私がヴァイオリンの演奏に応用できるものでもあります。

 

私のお気に入りのマシンは「片側ハイプーリー」と「チェストスプレッド」です。
毎日これらでトレーニングできたらどんなに幸せでしょう…。

私はこのトレーニング方法と出逢い、素晴らしいコーチの皆さんから良い助言を受けられ、平静で居心地の良い環境でトレーニングできることに本当に感謝しています。

 

舘野ヤンネ様 一般男性会員様 39歳 音楽家